お腹いっぱい大満足!「きなこカリー」の店主が始めた地元への恩返し「湘南台こども食堂」

湘南台駅東口から徒歩10分、30年以上地域に根差していたシモダ薬局の跡地に今年2月、「きなこカリー」がオープンしました。

きなこなの?!カレーなの?!と一瞬頭の中にハテナ?が浮かびますが、「きなこ」は店主・石川さんの飼い猫の名前。スパイスカレーを作り続けて10年以上の地元出身店主による創作スパイスカレーとガパオのお店です。

そんな「きなこカリー」で開店直後から行われているのが「湘南台こども食堂」。育ててもらった地域へ恩返しの気持ちで…と、通常営業のない毎週金曜の18時から20時に開いています。

スパイスカレーと聞くと幼い子連れには少々ハードルが高く感じますが、子ども食堂なら…!と4月の中旬、足を運んでみましたのでご紹介します!

野菜も想いもたっぷり!子ども向けの甘口カレー

目印は今もそのまま残る「シモダ薬局」のオーニング。駐車場はお店の周辺に3台分点在しています。開始時間の18時ごろに到着しましたが、この日はすんなり停めることができました。しかし店内はすでに満員。お店の外で待っている人の姿もあります。名前を書いて待つこと20分ほど。店内に案内されました。

通常時はカウンターとテーブル席合わせて13席ですが、こども食堂は18席に増やして対応しているとのこと。いつも18時台が一番混み合うのだそうです。

湘南台こども食堂で提供されるメニューはすべて寄付。寄付金でまかなったり、地域の人や知人友人の農家から野菜の寄付を受けたりして、石川さんが作っています。通常営業時はカレールウを使わずに作っていますが、こども食堂ではこども向けに甘口のルウを使用し、調味料を10種類ほど加えて仕上げているそう。この日のカレーにも野菜がふんだんに使われていましたよ!

さらにこの日は地域の方からの寄付という、某コンビニの春巻きとコロッケもついていました。大人も大満足のボリューム!子どもも大人も量を選ぶことができ、もう少し食べたい時はおかわりもOKです。

ちなみに前週はバニラアイスのデザートもあったのだとか。そちらも魅力的!
どんなメニューが出てくるかワクワクして毎週足を運びたくなりますね。

音楽トークに花を咲かせるのも良いかも?!

店内を見渡すと壁にはギターが。音楽関連の雑誌なども目に留まります。店主の石川さんは20代のころ趣味で音楽活動をされていたのだそう。「いつか得意な英語やギターを教える企画をしてみたい」とのことなので、今後の展開にも期待が膨らみます!

こどもは無料。大人は200円以上の寄付を

食事を終えたら入口の「ぼきん箱」と書かれた瓶(笑)にお金を入れます。大人は200円以上の寄付、子ども(高校生まで)は無料です。さらに子どもにはお土産もあります。この日はお菓子がたくさん入った箱の中から1人1品好きなものを選ぶことができました。もちろんお土産も寄付されたものです。配布できる寄付がない時は寄付金を使って用意するそうですよ。本当にありがたい!

実はかき氷機の寄付を頂いたとのことで、夏季は毎週かき氷の企画も予定しているのだとか。これは子どもたち大喜び間違いなしです!

楽しい親子のコミュニケーションの時間に

この日訪れたのは60人以上。7回目でしたが、回を重ねるごとに利用者が増え続けているそう。

今は全国各地にいろんな趣旨のこども食堂がありますが、「湘南台こども食堂」の目的は親の夕飯づくりの負担を減らし安価で外食気分を味わってもらうことや、親子のコミュニケーションを楽しんでもらうことなど。

こども食堂=貧困家庭への支援というイメージがまだ強くありますが、こちらはどんな方でも利用OKです。ボランティアスタッフも活動を通じて元気をもらっているそうですよ!ボランティアスタッフとして参加したい人や寄付をしたい方はぜひ連絡してみてください。

通常営業の「きなこカリー」もとってもステキなお店です。SNS(Instagram:@kinako_curry)ではワクワクするような創作スパイスカレーの数々をみることができます。おいしいお酒も飲めますよ!

湘南台こども食堂(きなこカリー)
住所:神奈川県藤沢市湘南台6-27-3
アクセス:小田急江ノ島線「湘南台駅」徒歩10分
相鉄いずみ野線「湘南台駅」徒歩10分
横浜市営地下鉄ブルーライン「湘南台駅」徒歩10分
TEL:090-6160-3878
湘南台こども食堂営業時間:金曜18:00-20:00
きなこカリー営業時間:月曜・火曜11:00-14:00、土曜・日曜11:00-14:00、17:00-20:00
定休日:水・木・金曜日(金曜はこども食堂)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。