藤沢駅にはたくさんの商業施設がひしめきあってます。
そのひとつ、「フジサワ名店ビル」という駅南口から直結のビルがあります。
ビル自ら「魅惑の頑固商店街」と呼び、昭和の雰囲気ただようビル。
おしゃれな建物が多い中、足を踏み込むのには一瞬戸惑いがあるかもしれません…。
昔は屋上に観覧車があったり、ビアガーデンも開催されていたようで、藤沢を活気づけていたのでしょう。
でも今でも、複数階に渡りシンボル的な存在の本屋や婦人服売り場などの個性あふれるお店があります。さらには地下1階には食料品売り場もあり、魚屋や肉屋などでとても活気づいています。
今回はそのビルの中にある、レトロな喫茶店「レストラン海(かい)」を紹介いたします。
ところどころに昭和を感じさせる店内
床の雰囲気といい、低めの天井など時代が昭和にタイムスリップしたようなビル。
「レストラン海」は1階のつきあたりにあります。
店に入る前に、コーヒー豆やコーヒー関連の商品が並んでいます。
そのつきあたりには、手書きが多めのメニューがあります。
喫茶店の定番メニューからピザやあんみつなど、メニューはとても豊富です。
店内に入ると、子どもの頃に連れられてきた喫茶店を思い出しとても懐かしい場所のように
感じます。
はい、書いているわたしは昭和生まれです(笑)。
駅前なので線路も見えて、さまざまな電車が行き交っているので窓の外をみていても飽きません。
きっと鉄道好きにはたまらない場所だと思います。
週刊誌から女性ファッション誌などの雑誌、漫画や新聞もとても豊富でゆっくりとした時間を過ごせそうです。
11時30分頃に店に入ったのですが、12時をすぎるとお客さんが途切れなく入ってきて店内には「いらっしゃいませ〜」という声が響き渡っていました。
この昭和の雰囲気を求めてか、客層は年配の方が多めです。
そのためかは謎ですが、今ではあまり見かけなくなった公衆電話も店内に設置してありました。
スマホ時代の今では、使い方を知らない子も多いのかな…。
メニューが豊富で迷う、迷う…
いざ食事を取ろうと着席したのですが、メニューが和洋中たくさんあり、本当に悩んでしまいました。
他のお客さんにも、「お決まりになりましたか〜?まだ迷われます?」という店員さんの声が何度も聞こえました。
ここの店員さんの気配り、明るさ、フレンドリーさ、長居していてもとても気持ち良いです。
「あっ!こんにちは〜」などの店員さんの声も聞かれ、常連さんが足繁く通っている感じがうかがえます。
人気メニューは、ナポリタンやオムライスのようですが、この日はかなり迷った挙句、「喫茶店の中華丼ってどんなものだろう」とオーダーしてみることにしました。
出てきたセットは中華丼、漬物、マカロニサラダ、洋風スープ、なかなかのおもしろい組み合わせでした。
食後にドリンクもついて税込980円とすごいリーズナブルです。
この地区は再開発予定地となっています
フジサワ名店ビル自体は2025年春に解体が決まっています。
隣接するダイヤモンドビル、CDビルと共に解体され、この3棟を一体化させて複合施設へと生まれ変わります。
完成はその4年後なので、現時点で「レストラン海」さんの営業は未定とのことでした。
残り3年、このレトロなビルに足を運んで、昭和の喫茶店でのんびりしてみませんか?
レストラン海(かい)
住所:神奈川県藤沢市南藤沢2-1-1 フジサワ名店ビル 1F
アクセス:JR東海道本線・小田急線「藤沢駅」から徒歩1分
江ノ島電鉄線「藤沢駅」から徒歩3分
TEL:0466-24-3762
営業時間:10:00ー20:00
定休日:フジサワ名店ビルに準ずる