エスニック料理好きの間でよく耳にする「ダルバート」。ネパールの伝統的な家庭料理であり、主食とおかずが一つのお皿に盛られた、日本でいう定食のようなものです。
今回ご紹介するのは、藤沢の地で約10年にわたり営業を続けているネパール料理店「Kalash(カラス)」。
長く地元で愛され続ける理由が体感できる、素晴らしいおいしさと温かいおもてなしに出合えるお店をご紹介します。
藤沢駅北口から徒歩約8分!初めてでも迷わず行ける好立地

お店があるのは、JR・小田急「藤沢駅」北口から徒歩8分ほどの場所です。
まず北口から柳通りに出て、そのまま大船方面(右方向)へまっすぐ進んでいきましょう。
藤沢郵便局前の大きな交差点を過ぎて朝日町エリアに入り、セブン‐イレブンとローソンがある交差点を渡ると左手に見えますよ。

駅から分かりやすい一本道なので、初めて訪れる人でも迷うことなくスムーズにたどり着けるのがうれしいポイント。
「仕事帰りにふらっと立ち寄る」のにもぴったりのロケーションです。
居心地の良い店内で出合う「真鍮の器」と奥深い味わい

お店の扉を開けると、店内は余計な装飾のないすっきりとシンプルな空間。
スタッフの方はとても気さくで、ニコニコと満面の笑みで対応してくれ、こちらの心も和みました。

モニターにはネパールのミュージックビデオが静かに流れていて、押しつけがましさのない心地よい異国のBGMになっています。
注文を済ませ、モニターの中で笑顔でダンスする人たちを見ながら待っていると、サラダとラッシーが運ばれてきました。

ドリンクは、ラッシー、マンゴーラッシー、チャイ、コーヒーから選べます。猛暑の中を歩いてきた私の喉を、爽やかで冷たいラッシーが潤してくれました。
サラダのドレッシングはスパイスの香りがし、食欲がそそられます。
そして、ついにダルバートが運ばれてきました。

驚いたのが、食器の重さ。片手で持ち上げようとすると、ずっしりとした心地よい重量感があります。
スタッフの方に尋ねると、ネパールではダルバートを食べる際、このような伝統的な真鍮(しんちゅう)の食器を使うのが一般的なのだそう。
鈍い黄金色に輝く器は重厚感があり、これから始まる食事への期待感をさらに高めてくれます。
お皿の上に美しく並んでいるのはライス、ダル(豆)のスープ、野菜カレー、チキンカレー、そして副菜。
カレー屋さんでおなじみのカレーとナンのセットとは異なる、素材とスパイスのやさしい調和を楽しむ本格的なネパールスタイルの定食です。

丁寧な手書きの案内通り、まずはそれぞれを単体で一口ずつ味わってみましょう。
優しい豆の旨味が溶け込んだスープ、スパイスが野菜の甘味を引き立てる野菜カレー、そしてコクのあるチキンカレー。
それぞれのまったく異なるスパイスの味わいに一口目から大感動♪
添えられていた「サグブテコ(ほうれん草の炒め物)」のシャキシャキとした絶妙な食感が素晴らしいアクセントになっています。
混ぜるほどに深まる旨味!「チャトニ」で味変

しかし、ダルバートの真骨頂はここからでした。
それぞれの味を楽しんだ後は、スプーンでごはんの上にスープやカレー、副菜を少しずつかけ、自由に「混ぜ合わせて」食べていきます。
これが驚くほど癖になるおいしさなのです!
単体で食べたときには独立していたそれぞれの個性が、お互いを引き立てあうように見事に調和。
ここで大きな役割を果たしているのが、こんもりと盛られた細長い形状のお米「バスマティライス」です。
日本のお米のような粘り気がなく、あっさりとした味わい。
だからこそ、サラッとしたスープやカレーと混ぜ合わせて食べたときに重くならず、絶妙なパラパラ食感を生み出してくれます。
小皿の「チャトニ(ネパールの調味料)」を少し混ぜ合わせてさらに味変。
食べるたびに新しいおいしさに出合えるのが新鮮で、スプーンが止まらなくなってしまいました。
実は今回、スパイスの辛さに少し怖気づき、安全圏の「普通の辛さ」を選びました。
しかし、お会計のときにスタッフの方と少しお話をしたら「ダルバートは辛い方がもっとおいしいよ!」と笑顔で教えてくれたのです。
普通の辛さでもあれだけ重層的な味を楽しめたのに、さらにおいしいなんてどんな味わいなんだろう……!?
次はぜひ、怖がらずに一つ上の「中辛」にチャレンジしてみようと心に決めました。
自宅でもネパールの味を!
メニューを見ていると、他にも魅力的なネパールのスナックメニュー(おつまみや軽食)が並んでいました。
どれも魅力的でしたが、ダルバートでおなかがいっぱいになってしまったので、今回は気になったメニューをテイクアウトして自宅で楽しむことにしました。

持ち帰ったのは、ネパール風の蒸し餃子である「スチームモモ」。
モチモチした皮の食感と、中からあふれ出るスパイスの効いたジューシーな肉汁がたまりません。
高校生の娘に渡すと、全6個のうち5個も食べられてしまい、私の口に入ったのは死守した最後の1個だけでした(笑)。

さらにもう一品。ネパール風の野菜のお漬物「アチャール」です。
ダルバートにものっていて、とても気に入ったため「漬物好きの娘へのお土産にぴったりだ」と思い、チョイス。
一緒に買ってきたモモとの相性も抜群で、ペロリと平らげてしまいました。
藤沢で10年近く営業されている「Kalash」。
長く愛されているのは、この料理の本格的な味わいと、スタッフの方々の温かい人柄があるからこそだと納得しました。
ちなみに「カラス」はあの黒い鳥ではなく、ネパールやインドのほうでは「神と不死のシンボルである神聖な壺」のことを指すそうですよ。
次回はぜひランチタイムを狙って、今回気になったネパールのビールを片手に「中辛」のダルバートを堪能したいと思います。
ネパール料理レストラン&バー Kalash(カラス)
住所:神奈川県藤沢市朝日町14-1 犬塚ビル 1F
アクセス:JR東海道本線・小田急江ノ島線「藤沢駅」から徒歩約8分
TEL:0466-50-4033
営業時間:11:00-15:00、17:00-22:00
定休日:水曜日
駐車場:なし


















