みなさんはドライブはお好きですか?
晴れた日に美しい景色を眺めながら、自然や街と一体になって駆けるのは気持ちがいいですよね。
私も以前職場が山の中だったときに、必要に迫られて車を持ちました。
正直あまり興味はありませんでしたが、オフロードを走る力強さと見た目のカッコ良さから一目惚れして購入したのは中古のジムニー。
雪の山道でも難なく走るパワフルさは圧巻で、ギアチェンジなどのマニュアル車独特の運転操作も、ジムニーと一体になって走っているようで楽しかったです。
もう手放してしまいましたが、もしまた車を購入するなら絶対ジムニーがいい!
そんなことを思っていたとき、藤沢にジムニーを専門に展示している私設ミュージアムがあると聞いて行ってきました。
美しく蘇った歴代のジムニーたち
遠くに山々を望む見晴らしのいい場所に「ジムニー歴史館」はあります。
建物の外からもジムニーの姿が見えて、思わずテンションが上がってしまいました!
館内に入ると、外から見えていたジムニーと対面。
49年前のモデルとのことで、レトロでかわいい印象ですが、実は海外のレースにも参戦した実力派!
まさにジムニーの魅力を凝縮した1台でしょう。
メインフロアに進むと歴代のジムニーたちが迎えてくれます。
現在のスズキジムニーの原型である「ホープスター」は残念ながら展示終了となっていましたが、1階と2階に分かれて次世代から最新モデルまでを見学することができます。
興味津々でキョロキョロしていたら、館長と奥様が受付で声を掛けてくださいました。
館長は自動車会社を創業した後にジムニーの魅力に魅せられ、ジムニーパーツの専門店を開業。
数多くの国内外のレースに参戦し、優勝入賞を果たした、人呼んで「ジムニーの神様」。
ここに展示されているもののほとんどは、館長が自らレストアして美しく蘇ったものです。
歴代のジムニーたちがズラッと並ぶさまは圧巻で、テンションは急上昇!
とりわけ車に詳しくない私にも、館長と奥様が1つ1つ丁寧に説明をしてくださいました。
その口ぶりからは、お二人のジムニー愛の深さが伝わってきます。
展示車の中には館長の会社が所ジョージさんの世田谷ベースとコラボしたモデルもあり、どちらのファンも必見です!
ユニークなものから精悍なレーシングカーまで
2階にはレーシングカーをメインに、ユニークな姿のジムニーも展示されていました。
こちらのまるで「カエルちゃん」のような顔立ちの車種はサンタモニカ。
32年前に販売されたボディーキットで、特定のジムニーに装着できるきせかえパーツです。
こんなユニークなパーツが販売されていたなんて、ジムニーの遊び心には驚かされますね。
そしてフロア中央にはモンゴルラリーに出場した実際の車が!
今までの車種とはひと味違う、野趣にあふれた精悍な姿で見る側を圧倒するオーラを感じました。
壁面には当時の様子やデザイナーさんのコメントが載せられていて、レースに関わった人たちの情熱や息づかいが伝わってきます。
向かって左側の車の花柄をよく見てみたら、大胆にも直接手で描かれていてビックリ!
筆の跡や力加減による色ムラがあって、より一層のパワフルさを感じました。
「ジムニーの神様」の愛と夢が詰まった歴史館
興奮冷めやらぬまま1階に戻ると、受付に館長の姿が。
展示の感想をお伝えし、少しお話を聞かせていただいたところ、ジムニーに魅せられてから、この歴史館を作ることが夢だったとお聞かせいただきました。
受付の脇にはオリジナルグッズやたくさんのジムニーに関する本が並んでいて、ここでも館長のジムニーへの深い愛が感じられました。
全てのジムニー好き、車好きのみなさんに訪れて頂きたい素晴らしい歴史館です。
ジムニー歴史館
住所:神奈川県藤沢市用田2140
TEL:0466−90−3011
アクセス:電車・バス
小田急電鉄江ノ島線「湘南台駅」より、笹久保経由綾瀬車行 バス停「松葉」下車、徒歩3分
小田急電鉄江ノ島線「長後駅」より、用田経由、綾瀬車庫行 バス停「松葉」下車、徒歩3分
開館時間:10:00-17:00
休館日:月〜水曜日 年末年始、夏季休暇など
入館料:大人1名につき1000円の寄付