住宅街の中にひっそりとたたずむ「長後天満宮」。古くから「天神」とは天から降臨の地に恵みを与える神として、全国各地にまつられています。
そんな天神様がまつられている「長後天満宮」は、四季折々の自然を感じられ、お散歩コースにもぴったり。たまにはゆったりと神社を散策してみるのも良いと思います。
電車を眺めながら
長後駅より徒歩約13分。今回は歩いて向かいました。小田急線の線路沿いを歩くことができるので、のんびりと電車を眺めながら向かうことができます。
電車がタイミングよく通ったので、シャッターチャンス!と思い写真を撮ってみました。少しシャッターをきったのが早かったみたいです。ついつい写真を撮るのに夢中になってしまいました。みなさんもお散歩しながら行ってみてくださいね。特に小さなお子さんとのお散歩にもオススメです。電車好きのお子さんだったら大喜びしそうです。
長後天満宮には駐車場はありません。その代わりにレンタサイクルのスポットがありました。行きは駅から歩き、帰りは自転車に乗って帰るのも楽しそうですね。サイクリングでは、徒歩とまたは違った景色が楽しめるかもしれませんね。
階段の上には鳥居が
長後天満宮は住宅地の中にひっそりとたたずんでいます。敷地は少し小高くなっていて、階段を上って中に入っていきます。階段の下からでも一ノ鳥居が目に入りました。入口では狛犬がお出迎えしてくれています。
なお、こちらの階段側からではなく東側の道路からも入ることができたので、階段が苦手な方は東側から入るのが良いと思います。
階段を上りきると
階段を上っていくと、鳥居とともに見えてきたのは真っすぐと伸びる木々。この日はとても天気が良かったので、青空と木々の緑のコントラストが気持ち良く感じました。
そして、厳かな雰囲気もあり少し緊張もしてしまいました。一ノ鳥居のその先にはニノ鳥居も見えました。
大きな鐘楼を発見
一ノ鳥居をくぐるとすぐ右側に鐘楼がありました。年明けの際には、この鐘を鳴らしに多くの人が集まるそうです。左右にはいくつか石碑があり、じっくりと見て楽しむこともできます。
本堂に到着
そのまま真っすぐ進んでいくと本堂がありました。決して大きくはありませんが、歴史のある立派な本堂です。気が引き締まる思いがしますね。
市指定重要文化財の狛犬
本堂の前には狛犬が並んでいました。実はこの狛犬は市指定重要文化財なのです。
少しかわいらしい狛犬ですよね。
この狛犬も江戸時代に作られたものと伝わっています。作り手は当時では珍しい女性の姉妹だそうで、無病息災などの願いが込められていると考えられているようです。よく見かける狛犬のような凛々しい雰囲気に比べて柔らかい表情をしているように見えました。ぜひお顔をじっくり見てみてくださいね。
石燈籠も市指定重要文化財
こちらの石燈籠も市指定重要文化財です。徳川家に代々奉仕した家系の「浅岡丑之助」という人物によって幕末に長後天満宮に奉納されたと伝わっています。
幕末からある石燈籠ということに驚きじっくり見てしまいました。今でもキレイに残っていて当時の高い技術を感じますよね。
菅原道真公がまつられた本堂
いよいよ本堂にお参りです。この長後天満宮は学問の神とされる菅原道真公をまつっています。合格祈願にもおすすめですね。
冒頭で長後天満宮の敷地は少し小高くなっていると述べましたが、実はここが元々お城の中にあったからなのです。この辺りを支配していた渋谷氏が居城の中に建てた社であり、今では社だけが残っているそうですよ。石燈籠や狛犬に続き、敷地までもに深い歴史がありとても驚きました。
歴史ある長後天満宮を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?お正月には御朱印がもらえたり、初詣の際には竹の燈籠で彩られたりするようです。
また、夏祭りも開催され多くの人でにぎわうと聞きました。四季折々の自然を感じることもでき、4月には満開の桜が楽しめるそうですよ。このように一年を通して身近な神社になっています。ぜひ訪れてみてくださいね。
長後天満宮
住所:神奈川県藤沢市長後1412
アクセス:小田急江ノ島線「長後駅」より徒歩約13分
電話番号:0467-77-5310