藤沢であんみつが食べられるお店を探していて見つけたのが、「甘味とごはんや 八一(以下、八一)」です。
以前、ランチを目当てに訪れたことがありましたが、行列の先に「予約で満席」と書かれた立て札が立っていて断念。開店前から行列ができることもある人気店です。
今回は甘味を楽しもうと、15時すぎに一人で訪れてみたところ、この日はスムーズに入店できました。
藤沢宿の面影が残る「甘味とごはんや 八一」

藤沢駅から北口通りを、北へ道なりに7分ほど進んだ場所にある八一。車通りの多い国道467号線から、一本入った静かな通り沿いです。
お店の周辺は、旧東海道・藤沢宿の面影が残る一角。中でも目を引くのが、築約100年という歴史ある建物です。元米問屋とその蔵をリノベーションして、2025年にオープンしたお店です。
昔ながらの建物を生かした趣のある外観で、街中にありながら、少し時間がゆっくり流れているような雰囲気があります。

大相撲などで使われるぽってりと太い字体で「八一」と書かれた赤い日除けのれん。渋い建物とのコントラストが鮮やかで目を引きます。

軒先には提灯が下がり、白いのれんが爽やかに揺れる店頭。両隣の蔵と並んだ店構えは、まるで昔の宿場町にタイムスリップしたよう。
前回は満席で中に入れなかったので、ついに敷居をまたいで入店です。
歴史を感じる落ち着いた和の空間

白いのれんをくぐり店内に入ると、外観からの期待そのままに、歴史の趣を感じる空間が広がります。
右手に小上がりの座卓テーブル席が3つ。掘りごたつのように足を楽に座ることができます。
木をふんだんに使った温かみのある店内は、古民家らしい歴史的な造りを残しながら、きれいな畳と快適な座席がゆとりをもって配置されています。ゆったり食事を楽しむにも利用しやすい雰囲気です。
左手はカフェカウンターになっています。

その奥には、靴のままあがるテーブル席が並びます。
ふすまや欄間、繊細な木目の装飾など、工芸的な細工が美しく残り、歴史建造物の中で過ごすカフェタイムに胸が高鳴ります。
奥側のテーブルに案内され、ほっと一息つきました。
店内に残された昔の米問屋の面影。帳場や神棚、金庫などがあり、建物だけでなく、かつてここで営まれていた商いの歴史まで感じられます。
この日は女性客が多く、店内の7割ほどが女性。友人同士で訪れている方や、一人でゆっくり過ごしている方の姿もありました。
落ち着いた空間なので、のんびり穏やかに過ごしたいときにも利用しやすそうです。
一見すると大人向けの趣のある雰囲気ですが、実は子ども連れにもやさしいお店。
近くのテーブルには1歳くらいのお子さんを連れたママさんの姿があり、お店の方から子ども向けのサービスについて説明を受けているのが聞こえてきました。子ども用の食器やカトラリー、ストロー付きコップのほか、簡易折り畳み式のおむつ替え台も用意されているそう。
ベビーカーを横付けできるテーブルや座敷席も、事前に相談して予約できるとのことです。
一人でゆっくり甘味を楽しむのはもちろん、子ども連れでの食事にも利用しやすいことがわかりました。
食事から甘味まで楽しめる健康的なメニュー

八一では、甘味だけでなく、ごはんを中心とした食事も楽しめます。
ランチメニューは、肉の主菜を中心に、ごはん、汁物、漬物、4品の小鉢が味わえる「一盆八膳」など。
日本の伝統的な食材(まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも)の頭文字を組み合わせた「まごはやさしい」を意識しているそうです。
また、醤油や味噌、麹など、日本ならではの発酵食品を使った料理にもこだわっているとのこと。食事を目的に訪れるのも楽しそうです。

なかでも気になったのが、限定20食の「自家製しゅうまいと旬野菜の蒸篭蒸し」。こちらは予約で売り切れてしまうことが多いそうです。この日は時間が遅かったこともあり、売り切れとのことでした。
ほかにも限定メニューが用意されているため、確実に食べたい料理がある場合は、予約してから訪れるのがおすすめとお店の方が教えてくださいました。
今回のお目当ては甘味。
あんみつなどの甘味のほか、こだわりの加賀ほうじ茶や茶来未ほうじ茶、玉露、紅茶、コーヒー、自家製ジュース、クラフトビール、日本酒なども楽しめます。渋い空間にぴったりのラインナップに納得です。
ランチタイムを逃してしまった日にも、午後から甘味を目当てに訪れられるのはうれしいところです。
自家製あんこが主役の「八一あんみつ」を実食

今回注文したのは、お目当てだった「八一あんみつ」。
器の中には、白玉、寒天、抹茶寒天、赤えんどう豆、みかん、杏、キウイ、そしてたっぷりのあんこが盛り付けられています。いろいろな具材が入っていて、見た目にも華やかな一品です。
あんこは自家製で、小豆をきび砂糖でほどよい甘さに炊いているそう。実際に食べてみると、小豆の風味を感じる優しい甘さで、白玉との相性もぴったりです。
抹茶寒天はほんのりほろ苦く、甘さの中に変化を加えてくれます。そこへ、みかんやキウイなどのフルーツの酸味も加わり、ひと口ごとに違った味わいを楽しめました。

さらに、黒蜜と梅の佃煮も添えられています。
黒蜜をかけるとコクのある甘さが加わり、また違った味わいに。
そして意外だったのが梅の佃煮です。甘味の途中でいただくと、梅の風味がアクセントになり、口の中をさっぱりさせてくれます。
白玉や寒天、フルーツなど、それぞれ食感も風味も異なる具材が重なり、最後まで飽きずに楽しめるあんみつでした。
今回は甘味を目当てに訪れましたが、以前は満席で入れなかったランチも気になるところ。落ち着いた古民家の雰囲気の中で、次回はぜひ食事も味わってみたいと思います。
藤沢宿の歴史を感じる建物で、ゆっくり甘味や食事を楽しみに「甘味とごはんや 八一」を訪れてみてはいかがでしょうか。
甘味とごはんや八一(やいち)
住所:神奈川県藤沢市藤沢630-1
アクセス:JR東海道線、小田急江ノ島線、江ノ島電鉄線「藤沢駅」から徒歩約7分
TEL:0466-90-3981
営業時間:11:00-17:00(食事L.O 15:00、カフェL.O 16:00)
定休日:土曜日、日曜日
駐車場:なし



















