藤沢駅北口「珈琲豆吉」で出会う“自分の好き”を大切にした一杯

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多くの人々が行き交う藤沢駅北口。そのにぎわいから少し離れた静かな街並みの中に、コーヒー好きなら一度は足を運びたくなる隠れた名店があります。

落ち着いたたたずまいで訪れる人を温かく迎えてくれる「珈琲豆吉(まめきち)」です。

一歩足を踏み入れれば、店内にただよう芳醇な香りと、温かみのある職人気質なご主人が迎えてくれますよ。

藤沢駅から徒歩約8分の珈琲豆吉

藤沢駅北口の大通りを一本抜けた所にある珈琲豆吉。駅から歩いて8分ほどで到着しました。

以前は同じ藤沢市の別の場所で営業をしていましたが、現在の場所に移転して約4年が経ちます。

かつてケーキ屋さんの喫茶室でコーヒーの抽出を手がけ、長年にわたり趣味でも焙煎を重ねてきたというご主人が営む、知る人ぞ知る自家焙煎の豆専門店です。

看板の下にある「豆」と書かれたランプは、ご主人の手作りだとか(※現在は修理中とのこと)。

焙煎したてが一番おいしいとは限らない!?

一般的にコーヒーの世界では「焙煎したての新鮮な豆こそが一番おいしい」と語られることが多くあります。

しかし、ご主人は別の視点もあると教えてくれました。

「焙煎したての豆にお湯を注ぐと、粉がボワッと膨らみますよね。あぁ、新鮮な豆の証拠だ!と喜ぶ人も多い」。

「でも、あれは豆の内部にガスが強くたまっていて、実はお湯を弾いてしまっている状態でもあるんです。つまり、豆が持つ本来の旨味が十分にお湯に溶けだしていない……という風にも考えられるんですよ」。

ご主人はそう穏やかに語ります。

お湯を注いだときに粉やガスが暴れることなく、焙煎からあえて数日置いた豆の方が、実は旨味や甘みがじっくりと抽出されておいしいこともある。

決して「古い豆が良い」ということではなく、一歩引いた視点から豆の状態を冷静に見極める、長年の経験と探求心から生まれたご主人の深いコーヒー論です。

世界のチャンピオンや有名バリスタが語る理論やマニュアルも一理ありますが、そこに惑わされる必要はありません。

「他人が認めたルールや流行よりも、自分が一番おいしいと思える淹れ方や豆の挽き方、日にちの置き方で楽しむのが何より一番」。
そう語るご主人の言葉には、自分の感覚を大切にしてほしいという温かい想いと、深みのあるコーヒーへの情熱があふれています。

自分の「好き」が見つかる豆選びの魅力

珈琲豆吉の最大の魅力は、ご主人との会話の中にあります。

「苦味が強い方が好き」「後味がスッキリした方がいい」といった自分の好みを伝えるだけで、それに適したおすすめの豆をいくつか選んでくれます。

そして、それぞれの産地や豆の採取方法、味の傾向から香りまでを細かに、かつ初心者でもわかりやすく丁寧に説明してくれるのです。

実は今回、私も実際に豆を購入してみました。

普段から酸味が少し苦手なため「酸味が控えめで、深みと苦味をしっかり感じられるもの」とリクエストしてみることに。

するとご主人は、私の好みに寄り添いながら個性の異なる3種類の豆を提案してくれました。

それぞれの豆の特徴を詳しく教えてもらいつつ、実際に焙煎された豆の香りをかがせてもらうと、その違いに思わずびっくり!

素人目には同じように見える豆でも、産地や焙煎の深さによって全く異なる香りになることに感動しました。

マニアもうならせる知識の深さがありながら、決して自分の考えを押し付けたりはしない。

「自分の好きなコーヒー像を求めたらいいんじゃないかな」というご主人の言葉通り、訪れる人それぞれの「おいしい」を一緒に探してくれるお店です。

自分のお気に入りの豆を抱え、早く自宅で豆を挽き、丁寧にコーヒーを淹れる時間が待ち遠しくてたまらなくなりました。

藤沢で「自分だけの一杯」を探しに行こう

他人の評価や世間の流行に流されず、自分自身の舌と感覚を大切にすること。そんなコーヒーの本当の楽しさと奥深さを教えてくれるのが、珈琲豆吉です。

自分好みの豆との出会いと、コーヒーを愛する店主との温かな会話。

豊かな香りに包まれながら、あなたにとっての「最高の一杯」を探しに、ぜひ藤沢の「珈琲豆吉」を訪れてみてください。

珈琲豆吉
住所:神奈川県藤沢市朝日町15-2
アクセス:JR東海道本線・小田急江ノ島線「藤沢駅」から徒歩約8分
TEL:なし
営業時間:12:00-18:00
定休日:月曜日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。